寝る前にモノクロは、こどもと絵本を読むことがあります。
最近益々活発になってきた我が子ですが、絵本を読んでもらうときは、おとなしく聴き入ってくれます。
それでも、何度も連続で「読んで!」とせがまられると、さすがにモノクロも喉が枯れてしまいます。
そんな、こどものために買った絵本で、モノクロは驚いたことがありました。
日本昔ばなし絵本

なんのことはない、ごく普通の「日本昔ばなし絵本 (3歳から親子で楽しむ本)」です。
その中の「かちかち山」を読んだときです。これには衝撃を受けました。
かちかち山

最初は、なるほどよくある昔ばなしだなぐらいで、こどもに読んであげていたのです。
そして、読み進んでいくと…
たぬき汁を作るはずのお婆さんが、たぬきに殺されてしまう
たぬきがお婆さんに化ける
帰ってきたお爺いさんが、お婆さん汁を「うまい!」と言って食べる
という話の展開になりました。

ええっ!?日本昔ばなしってこんなに残酷だったっけ?
たしか(3歳から親子で楽しむ本)ってサブタイトルだったよな。
そうドキッとしながらも、モノクロは無事に読み終えたのでした。
この本の影響なのか分かりませんが、殺すや死ぬといった単語が、こどもの会話の中に頻繁に出てくるようになりました。
やがて覚えていくことになるとはいえ、少し早いのかなと勝手に思ったりもしましたが、人間が暮らしていれば当たり前の死について、あっさりと自分の中に取り込んでいくこどもの姿に、モノクロは感心したのでした。
学んで悩んで
なんか言葉にすると変ですが、こどもは当たり前のことが自然と暮らしの中に溶け込んだ環境があれば、あれこれ教えるというより、自分で学んでいくことができる力をもともと持っている気がしたのです。
大げさにいえば、本来人間(こども)が持っている生きていく力をさまざまな形で引き出すことが、大人や社会の役目のように感じたということです。
とにもかくにも、これからの我が子の成長が、すご〜く楽しみなモノクロです。
お・わ・り